東京都新宿区のベトナム料理店経営「株式会社ル・バンブー」に破産開始決定

信用調査大手の帝国データバンク及び官報(第7486号)によると、東京都新宿区神楽坂(登記上の所在地:東京都港区芝大門)の「株式会社ル・バンブー」(代表取締役:濱屋 喜芳)は4月2日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成31年(フ)第2272号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和元年7月22日午前10時、破産管財人には坂口昌子弁護士(梶谷綜合法律事務所、東京都千代田区大手町1-7-2、電話:03-5542-1453)が選任されている。負債額は帝国データバンクによると約1億円とのこと。

同社は2007年4月に設立された飲食店経営会社。当時の代表が勤務していた都内の飲食店経営会社から2009年にベトナム料理店『ヴェトナム アリス』の「新宿店」「銀座店」「南町田店」を承継する形で本格的に事業を開始。同店はオープン当初からテレビ番組『料理の鉄人』でも知られた有名シェフがフランス料理研究を通じて培ったノウハウを生かしたベトナム料理を提供する店として話題となり、2011年8月期には約3億3200万円の年間売上高を計上していた。

しかし、同業者との競合から2012年に南町田店を閉店。売り上げが減少傾向となる中、2017年に「神楽坂店」を新規オープンさせる一方、旗艦店であった「新宿店」を閉鎖するなど経営合理化に取り組んでいた。しかし、旗艦店の閉鎖による減収が大きく、2018年8月期の年間売上高は約2億2000万円に減少したため、自主再建を断念し、今回の事態となったという。


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