同社は1997年9月に協同組合レングスとして設立された直交集成板・集成材の製造販売業者。塩谷エンタープライズ(鳥取県米子市)、米子木材市場(鳥取県米子市)、淀江木材工業(鳥取県米子市)、昭和木材(鳥取県米子市)、高野産業(鳥取県米子市)、新平成木材(鳥取県境港市)、中部林産(鳥取県日野郡)、鳥取日野森林組合(鳥取県日野郡)、鳥取県西部森林組合(鳥取県西伯郡)、日南町森林組合(鳥取県日野郡)、大山森林組合(鳥取県西伯郡)の11法人による協同組合で、杉の間伐材を用いた集成板を繊維方向に接着し、三層構造にした三層クロスラミナパネル「Jパネル」を製造。シックハウス症候群に対応する木造住宅の建設などに用いられていた。
しかし、間伐材を利用するとはいえ、スギ材は乾燥の技術的難度が高く、歩留りが低いことから単価が高く、外国産パネルとの価格競争に敗北。Jパネルの製造を開始するにあたっての設備投資の際の借入金負担が重く、業績は低迷していた。このため、株式会社ミヨシ産業(鳥取県米子市)が75%、銘建工業株式会社(岡山県真庭市)が25%を出資して設立した「株式会社鳥取CLT」(代表取締役:谷野 利宏)にJパネル事業を譲渡。同組合は清算処理に移行するなか、破産手続ではなく特別清算を採用するために株式会社に改組していた。
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