同社は1978年9月に設立された第三セクター。同社は町内に所在する温泉宿泊施設「憩の家かや沼」の運営を行っていた。同施設は釧路湿原国立公園内に所在しており、同公園内唯一の温泉宿泊施設として、道内外の観光客や旅行会社から好評を博し、特に道内をバイクツーリングする観光客にはリピーター訪問する人もいたという。
1999年には町が施設を取得し、同施設の運営を同社に委託、2014年には指定管理者に指定する形で運営を続けていた。しかし、民業圧迫の懸念から積極的な営業ができず、リピーター客頼りの運営を強いられていたことや、第三セクター特有の自治体依存姿勢から経営が悪化し、2015年以降は赤字転落していた。このような中、2017年4月に元支配人による7年間で約1000万円に上る横領が発覚していたことが2018年になって新聞報道により表面化。町による財政支援議案が否決されたことから運転資金が不足する事態となったことから、2019年3月22日に休業し、従業員を解雇していた。
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