京都府舞鶴市のホテル経営「株式会社たかた荘」に民事再生手続き廃止決定 「ホテルマーレたかた」を経営

信用調査大手の東京商工リサーチ及び官報(第7460号)によると、京都府舞鶴市の「株式会社たかた荘」(代表取締役:高田啓司)は2月22日、京都地方裁判所から民事再生手続の廃止決定を受けた。事件番号は平成30年(再)第2号で、保全管理人には三野岳彦弁護士(京都総合法律事務所、京都府京都市中京区河原町二条南西角 河原町二条ビル5階、電話:075-256-2560)が選任されている。民事再生廃止の理由としては、民事再生法第191条第2項に定める事由があるとされているため、再生計画案に問題があった模様。なお、東京商工リサーチによると、民事再生法の適用申請時点での負債額は約20億円とのこと。

同社は1944年に料理・仕出し業として創業し、1960年5月に法人化したホテルの経営会社。創業後しばらくは料理・仕出し業を積極的に展開していたが、2000年5月に約15億円を投じて「ホテルマーレたかた」を開業。以後はホテル経営を主業として事業を展開していた。同ホテルは結婚式場を併設しており、仕出し料理業として創業した経緯から料理に定評のあるホテルとしてレストランや宴会場も順調に稼働、「舞鶴湾とれとれセンター」「舞鶴引揚記念館」などの周辺観光施設への観光客需要も取り込み、ピークとなる2007年7月期には約7億円の年間売上高を計上していた。

しかし最近は、地元企業の経費削減に伴う宴会需要の低下やブライダル事業の苦戦が響き、2017年9月期の年間売上高は約5億5000万円にまで減少。ホテル建設時の投資負担が重く、ホテルの採算性が低かったことから先行きの見通しが立たなかったこともあり、2018年6月14日に民事再生法の適用を申請。同年7月10日に民事再生の開始決定を受けていた。


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