埼玉県行田市の人形・こいのぼり製造「東旭株式会社」に特別清算開始決定 こいのぼり製造は同業大手が事業買収

官報(第7447号)によると、埼玉県行田市の「東旭株式会社」(代表清算人:小菅克祥)は2月1日、さいたま地方裁判所熊谷支部から特別清算の開始決定を受けた。

同社は1948年11月に前身となる小菅伊勢之助商店から「株式会社小菅商店」として法人改組する形で設立されたひな人形・節句人形の製造メーカー。1960年に日本最初の合成繊維製こいのぼりを開発・販売するなど、伝統技術を継承しつつも耐久性などに優れた素材などを厳選する人形メーカーとして県内トップシェアを誇っていた。しかし、近年の少子高齢化や高価格帯の雛人形などの需要減少などにより苦戦を強いられており、2017年には廃業を余儀なくされていた。なお、こいのぼりの製造部門については同業大手の「株式会社徳永こいのぼり」が事業を買収。同社のこいのぼり製造部門が所在していた熊谷市に「株式会社東旭こいのぼり」を新設し、こいのぼりの製造を継続している。

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