温泉旅館「奈良パークホテル」経営の奈良パーク、新設する奈良パーク(新社)に全事業を譲渡

官報(平成31年2月26日 号外第36号)によると、奈良県奈良市の「株式会社奈良パーク」(代表取締役:箸尾 享嗣)は2月26日、新設分割により新設する「株式会社奈良パーク」(新社)に同社の観光及びホテル事業等に関する権利義務を承継させると発表した。

同社は1967年に開業した温泉旅館「奈良パークホテル」の運営会社。同旅館は阪奈道路に面した5階建・35部屋で、同市内では数少ない温泉露天風呂を有するほか、奈良時代の宮廷料理を再現した「天平の宴」を売りとしている。また、JRや近鉄の駅からも比較的近く、ビジネスとしての利用においても利便性が高いといわれている。今回の新設分割では、旧社の商号を株式会社大和に変更し、所在地も弁護士事務所が複数所在する東京都中央区八重洲2丁目8番7号に変更するなど、旧社については今後、清算処理に移行するものと思われる。

なお、2019年4月1日、株式会社奈良パーク(新社)は、国内外に50か所以上のホテル・旅館を有する株式会社呉竹荘(浜松市)が全株式を約5億2000万円で取得し、完全子会社化しており、同旅館についても同ホテルチェーンの一員として事業を展開している。なお、日本経済新聞の報道*1 によると、呉竹荘では、初年度の売上を約5億8000万円と見込んでいるという。


*1呉竹荘、奈良に進出 地元ホテルを買収(日本経済新聞、2019年4月12日)

■関連リンク
奈良の温泉旅館 宝来温泉 奈良パークホテル
http://www.narapark.jp/

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