兵庫県加古川市の清掃業「株式会社ホクセツ」他1社に破産開始決定

信用調査大手の帝国データバンク、東京商工リサーチ及び官報(平成31年3月1日 号外第39号)によると、兵庫県加古川市の「株式会社ホクセツ」(代表取締役:大西芳生)と、関連会社で神戸市中央区三宮町の「株式会社シンメン」(同代表)は2月14日、神戸地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成31年(フ)第24号・27号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和元年6月7日午後1時30分及び午後1時40分、破産管財人には瀬合孝一弁護士(弁護士法人法律事務所瀬合パートナーズ、兵庫県神戸市中央区中町通2-1-18 JR神戸駅NKビル9階、電話:078-382-3531)が選任されている。負債額はホクセツが債権者30名に対し16億8161万円、シンメンが債権者32名に対し13億4134万円で、2社合計で30億2295万円となっている。

ホクセツは1983年1月に創業し、1989年7月に法人改組した清掃業者。店舗・事務所やマンションなどの清掃業務を主業に、清掃用具・洗剤などの消耗品の販売を手掛け、コンビニエンスストアを中心に外食チェーンやビルメンテナンス業者から受注を確保し、ピークとなる2007年6月期には約6億3600万円の年間収入高を計上していた。

しかし、翌期にはコンビニエンスストアからの受注激減や、床材の技術革新による清掃機会の減少などから売上が急減。このため弁当デリバリーのFC店に加盟し、複数の店舗を運営して業績改善に取り組んだものの奏功せず、2008年6月期の年間売上高は1億7258万円にまで落ち込んでいた。その後、融資を要請していた金融機関の合併による融資方針の変更や、そもそも運転資金を借入金に依存していたことから資金繰りが急速に悪化。2009年2月には再度の資金ショートにより銀行取引停止となったため事業を停止。債務整理を進めてきたが、返済のめどが立たなくなったため今回の事態となったという。

関連のシンメンは1992年8月に設立。当初はホクセツ向けに清掃用具や消耗品の仕入れ窓口会社として機能していたが、大手コンビニから清掃業務を受注したことによりホクセツと同事業形態となり、2007年8月期には約3億8200万円の年間収入高を計上していた。しかし、その後はホクセツと同様に売上が落ち込み、2008年8月期には8238万円に急減したため、ホクセツとともに事業を停止していた。

コメントを投稿

コメントを投稿

削除申請等の場合は本人確認が可能な個人情報の入力が必要です。匿名での申請は受け付けておりません。

Powered by Blogger.