東京都中野区の劇団・芸能事務所「株式会社劇団若草」に破産開始決定

信用調査大手の東京商工リサーチ及び官報(平成31年2月6日 号外第23号)によると、東京都中野区南台の「株式会社劇団若草」(代表取締役:小関明久)は1月23日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成31年(フ)第157号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成31年4月18日午前11時、破産管財人には片山史英弁護士(虎ノ門南法律事務所、東京都港区虎ノ門1-15-12 日本ガス協会ビル5階、電話:03-3502-6294)が選任されている。負債総額は債権者40名に対し、約1000万円とのこと。

同社は1949年に創設され、1961年10月に法人化した劇団・芸能事務所。「八重垣事務所」「若草Selection」「劇団若草」に部署が分かれており、このうちと附属養成所を兼ねる劇団若草は幼児クラス、小学クラス、中学クラス、高校・青年クラスがあり、老舗の子役事務所として過去には俳優の坂上忍さん、杉田かおるさん、吉岡秀隆さん、声優の飯塚雅弓さん、小清水亜美さん、三瓶由布子さんらを輩出するなどの実績から業界内で一定の知名度を有していた。

2013年には杉並区西荻南にあった稽古場の耐震性の問題から、現所在地の中野区南台に移転。その後も劇団員による自主企画公演「若草まつり」や、子供のための発表会「さまー☆ふぇすた・すぷりんぐ☆ふぇすた」などの劇団内イベントの開催、インターネットラジオでの独自番組の制作など、幅広い活動を行っていたが、近年は所属俳優・声優の退所が相次いだことから経営が困難となり、2018年に事業を停止していた。

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