大阪府和泉市の福祉サービス事業「株式会社ワンラブ」に破産開始決定 重度障害児向け放課後デイで不正請求発覚

官報（第7443号）によると、大阪府和泉市の「株式会社ワンラブ」（代表取締役：加藤麻弓（商業登記上は中川麻弓））は1月28日、大阪地方裁判所岸和田支部から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成30年（フ）第597号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成31年4月15日午後1時30分、破産管財人には野村剛司弁護士（なのはな法律事務所、大阪府大阪市北区西天満4-3-4 御影ビル2階、電話：大阪府大阪市北区西天満4-3-4 御影ビル2階）が選任されている。

同社は2010年6月に設立された訪問看護サービスや重度障害児童向け放課後デイサービスを提供する事業者。「ワンラブ訪問看護ステーション」や「ONE LOVE Kids」の屋号で訪問看護事業所や重度障害児優先型放課後等児童デイサービスを展開。「ONE LOVE Kids」については堺市から指定障害児通所支援事業者の指定を受け、障害児通所給付費を受けていた。しかし、「ONE LOVE Kids」について堺市が調査したところ、個別支援計画を児童発達支援管理責任者自らが作成していなかったことや児童発達支援管理責任者が、開所当初から訪問看護事業所や法人代表の業務に従事しており、専任でなかったことから児童発達支援管理責任者専任加算などの不正請求が発覚したため、2018年6月29日付で指定取消の上、不正請求分に児童福祉法規定により加算された分を含めて約1400万円の返還命令が出るなどの行政処分を受けていた。

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