東京都板橋区の双眼鏡メーカー「勝間光学機械株式会社」に破産開始決定

信用調査大手の東京商工リサーチ及び官報(第7443号)によると、東京都板橋区南常盤台の「勝間光学機械株式会社」(代表取締役:勝間修司)は1月28日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成31年(フ)第459号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成31年5月1日午前11時、破産管財人には大石健太郎弁護士(大石法律事務所、東京都中央区築地2-14-3 NIT築地ビル401、電話:03-6264-3135)が選任されている。

同社は1951年3月に設立された双眼鏡メーカー。海外の高価格帯製品と同レベルの品質ながら安価な製品を開発し、自社ブランド「GLORY(グローリー)」で商品を展開。軍関係者からは高く評価されており、陸上自衛隊や東南アジア諸国、中東諸国の軍隊に販路を形成し、1982年2月期には約5億6400万円の年間売上高を計上していた。

しかし、その後はより安価な外国製品が台頭したことや、ハイテク兵器などの軍事技術の発展に伴う需要減から販売が落ち込み、製造から製品の組立工程のみにシフトするなど、経営の効率化を図ったものの資金繰りは徐々に悪化。2018年11月5日には再度の資金ショートから銀行取引停止となるなど、行き詰まりが表面化していた。その後も事業を継続し、11月15日には全商品を完売させていたが支えきれず、今回の事態となったという。

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