兵庫県高砂市のウェブサイト制作「株式会社メディックス」に破産開始決定 機械償却費負担で債務超過に

官報(第7417号)によると、兵庫県高砂市の「株式会社メディックス」(代表取締役:岸本明広)は2018年12月17日、神戸地方裁判所姫路支部から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成30年(フ)第484号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成31年3月1日午後1時30分、破産債権の届出期間は平成31年2月22日迄となっている。また、破産管財人には加藤恵一弁護士(はりま法律事務所、兵庫県姫路市北条宮の町385 永井ビル5階、電話:079-222-0522)が選任されている。

同社は2015年に1956年4月に創業し、1961年12月に株式会社岸本印刷所として設立されたウェブサイト制作会社。創業時は印刷業をメインに事業を展開しており、広告企画からデザイン、製版、印刷、製本、製袋まで一貫対応する綜合印刷業者として、高砂市と加古川市に工場設備を保有し、兵庫県・大阪府内の自治体や大手企業に販路を構築。2005年12月期には約9億1000万円の年間売上高を計上していた。

しかし、官公庁の予算削減やそれに伴う同業者との競争激化により印刷部門の売上が低下したため、近年は取引先企業の販促サポートとしてウェブサイトや販促動画の制作や展示会のブース設計などに軸を移して対応していたが、それまでの印刷設備の機械償却費負担が重く、債務超過に転落。その後、資金繰りが限界に達したことから2018年8月に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任していた。


コメントを投稿

コメントを投稿

削除申請等の場合は本人確認が可能な個人情報の入力が必要です。匿名での申請は受け付けておりません。

Powered by Blogger.