東京都台東区のスマートフォンゲーム制作・運営「株式会社エイタロウソフト」に破産開始決定

信用調査大手の東京商工リサーチによると、東京都台東区浅草橋の「株式会社エイタロウソフト」(代表取締役:西島栄太郎)は1月9日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には髙栁一誠弁護士(やざわ法律事務所、東京都墨田区江東橋4-29-12 あいおい損保錦糸町ビル3階、電話:03-5625-2773)が選任されている。負債総額は債権者約90名に対して約2億4000万円とのこと。

同社は2002年1月に設立された携帯電話・スマートフォン向けゲームアプリの制作・運営を事業とする会社。携帯電話向けに『ラグナロクオンライン』や『真・三國無双』、『BIOHAZARD』などのタイトルの移植版の開発を行うほか、『ブレイブオンライン』『ギャラクシーフロンティア』『私がお世話してあげる!』といった自社企画・開発ゲームの運営を行い、一部タイトルは海外での展開がなされるなど好評を博し、2015年12月期には約4億6900万円の年間売上高を計上していた。

しかしその後は、女性向けスマホゲーム市場の成長を受けて2016年1月に立ち上げた乙女ゲームブランド「Littlesugar(リトルシュガー)」においてリリースしたゲームアプリが振るわず、2016年12月期の年間売上高は約3億8500万円に落ち込むとともに約1億円の債務超過に転落。2017年10月にはアエリア【3758】が取得し完全子会社化したが、この時点で借入金返済や事業資金捻出のため資金繰りが難航している状態となっており、その後もモブキャストゲームスから『幽☆遊☆白書 GENKAIバトル魂』の開発を受託するなど事業を継続していたが好転せず、2018年11月にはアエリアの連結から外れた。これにより事業継続が困難となったため、12月中に一部タイトルのサービス終了を発表するとともに、事業を停止していた。

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