東京都台東区の金地金の訪問販売業「株式会社ワールド・アコード」が解散 特商法違反で12か月の業務停止命令

官報(平成30年12月21日 号外第283号)によると、東京都台東区台東の「株式会社ワールド・アコード」(代表清算人:竹本太)は2018年11月30日に開催された株主総会の決議により解散していたことがわかった。

同社は2013年9月に設立された金地金等の訪問販売業者。設立と同時期に業務停止命令を受けた株式会社ロイヤルトラストインターナショナルの営業責任者と営業員が新設した企業で、顧客の多くを引き継ぐとともに、金地金を前払割賦契約により訪問販売する前身企業と同様の手法での営業活動を行い、2014年度には約7100万円の年間売上高を計上していた。

手口としては「金に興味を示さず、契約を締結しない旨の意思を表示した消費者への勧誘を継続(再勧誘)」していたほか、「勧誘の際に“来年の○月になれば必ず10万円の利益があります。マイナスは考えられない。絶対損はしませんよ。”といった利益が確実であるかのような事実と異なる内容を説明(不実告知)」したり、「契約書面に、書面の内容を十分に読むべき旨を赤枠の中に赤字で記載しない(契約書面記載不備)」という特定商取引法に違反するもので、高齢者を中心に長期間(10年間)分割で高額な代金(数百万円から数千万円)を前払いする金地金の割賦販売契約を結ばせていたことから、東京都と埼玉県が合同調査を行い、2015年12月21日付で同時に12か月の業務停止命令を発表していた。


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