神奈川県横須賀市の生コン製造・販売「株式会社成正」に破産開始決定 売上の急伸に資金繰り追いつかず

信用調査大手の東京商工リサーチによると、神奈川県横須賀市の「株式会社成正」(代表取締役:近藤仁)は11月12日、横浜地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には増田尚弁護士(多摩川法律事務所、神奈川県川崎市幸区堀川町580 ソリッドスクエア西館3階、電話:044-540-1521)が選任されている。負債総額は約17億円とのこと。

同社は2017年1月に設立された生コンクリート製造・販売業者。1971年に創業した株式会社エヌティーケー(旧社、2018年5月21日に特別清算開始決定)から事業を承継して営業を開始した会社で、旧社から通算すると47年という歴史を有する生コンクリート製造・建築資材販売業者として横須賀市内を中心に神奈川県内と東京都23区に営業基盤を構築し、2017年9月期には約22億2446万円の年間売上高を計上していた。

2018年に入ってからは横須賀市のごみ処理施設の建設工事などの大型工事に係わる生コンクリートの需要の急拡大により、急激に受注が伸長し、同年5月末時点で売上高は78億5198万円に上っていた。しかし、売上の急伸に対して資金繰りが追い付かず、支払手形の乱発やノンバンクからの資金調達などを余儀なくされ、7月末には資金ショートを起こしていた。これにより信用が失墜したため、営業環境が困難な状況となったことから8月31日に事業を停止していた。


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