シバタは1928年5月に焼麩製造業として創業し、1980年10月に法人化した生麩製造・海産珍味加工を事業とする食品メーカー。生麩の製造は1965年1月に開始しており、その後生産高で全国でも有数の規模となり、関東・関西地域の商社や割烹旅館、料亭、ホテルなどに営業基盤を形成したほか、東南アジア・オセアニア地域への輸出も行い、ピークとなる1992年7月期には14億4849万円の年間売上高を計上していた。
しかし、バブル崩壊後は割烹旅館や料亭からの受注が大幅に落ち込んだことから業績が悪化。2009年7月期には年間売上高が約5億6000万円となるなど約3分の1にまで落ち込んでいた。このような中、工場増設など過去に行った設備投資による借入負担が重荷となり、再生支援協議会へ支援を要請。金融機関へのリスケ依頼などで凌ぐ一方、近年は採算性の低い取引先の選別のほか、麩が健康や美容食品として注目を集めたことから、一時的に業績が回復したものの、ブーム終息後も業況は改善せず、先行きの見通しが立たなくなったことから今回の措置となったという。また、紅葉食品は海産物加工品、生麩の卸売を手掛けていたが、シバタに連鎖した。
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