名古屋市守山区のビール醸造・販売「木曽路ビール株式会社」に特別清算開始決定

官報（7329号）によると、名古屋市守山区（登記簿上の本店所在地：長野県木曽郡南木曽町）の「木曽路ビール株式会社」（代表清算人：中村典之）は8月7日、名古屋地方裁判所から特別清算の開始決定を受けた。事件番号は平成30年（ヒ）第34号となっている。

1997年に特殊精砿（名古屋市守山区、6月21日に特別清算開始決定）の関連会社として設立されたビール製造・販売業者。特殊精砿が同年に開設した観光ホテル「ホテル木曽路」において醸造したビールを提供することを目的に資本金3000万円で設立され、「木曽路ビール」「キソジプレミアムラガー」「ポーター」などの銘柄を同ホテルの地ビールレストラン「バーリーハウス」などでの提供するほか、期間限定で「ナイアガラペールエール」「水辺の宴」「瑠璃彩の雫」といった銘柄を醸造し、通信販売を行っていた。また、同ホテルで提供していた「木曽路プリン 心」の通信販売も行っていた。

しかし、2014年9月に発生した御岳山の噴火によりホテルが集客面で影響を受けると、同社の業績も悪化。このため、2018年1月に親会社やホテル事業用地の所有会社である株式会社大平（同本店所在地）とともに新設した「株式会社ホテル木曽路温泉」に事業を譲渡。3月31日に親会社などとともに解散を決議し、営業を終了していた。

なお、同ホテルはその後、大江戸温泉物語グループ（東京都中央区）が取得し、レストラン会場の一新や客室数の増室などのリニューアル工事を行ったうえで、2018年8月1日にリニューアルオープンしている。

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■関連リンク
ホテル木曽路 | 大江戸温泉物語グループ【公式サイト】
http://kisoji.ooedoonsen.jp/