同社は1972年10月に開場したゴルフ場「石巻オーシャンカントリー倶楽部」の経営会社。9ホール・36パーの会員制の丘陵コースで、フェアウェイが狭く、フラットに打つ場所が少ないことなど、男性的なホールに妙味を添えていることを特徴としており、地元住民のほか、県内のゴルフ愛好家に親しまれていた。しかし、2011年3月に発生した東日本大震災により一時閉鎖を余儀なくされ、その後、5月に営業を再開したものの、地元である石巻市の津波被害が大きかったことから来客数が大幅に減少。また、営業を再開できたものの、本格的な営業を行うためには抜本的な復旧作業を必要としていたが、それほどの資金が賄えなかったため、2012年5月に営業継続を断念し、自己破産の申請準備に入っていた。
同ゴルフ場があった地点では2016年7月からGEエナジー・ファイナンシャル・サービスが出資する「石巻きずな合同会社」を事業主体とするメガソーラーの建設が始まり、2017年9月に工事が完了し、発電事業が開始されている。石巻日日新聞の報道 *1によれば、同メガソーラーは「石巻沼津太陽光発電所」と名付けられており、ソーラーパネル数4万4420枚、出力約14000kwと石巻地方としては最大規模のメガソーラーとなっており、発電した電力は全量、東北電力に売電しているという。
*1:旧ゴルフ場活用しメガソーラー 稲井のオーシャンCC跡地(2018年2月2日、石巻日日新聞)
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