東海大学は3月19日、同大農学部および同大学院農学研究科の阿蘇キャンパスが2016年4月に発生した熊本地震で大きな被害を受けた影響で、暫定的に熊本キャンパスで授業を実施している現在の授業運営について、研究室単位での圃場や家畜飼育の実習場を確保するため、熊本キャンパスは所管する「宇宙情報センター」(上益城郡益城町杉堂871-12)を新キャンパスとして農学部の教育環境の充実を図ることを決定したと発表した。
今回の施策は、熊本地震発生後阿蘇キャンパスの敷地において実施した地盤調査で、同キャンパスの1号館直下など各所に断層が走っていることが確認され、震災前と同様の規模の再建が不可能であることが判明したことを受け、関係諸機関と協議を行った結果、行われるもの。新たな講義棟などを新キャンパスに整備する一方、阿蘇キャンパスについては2019年3月を竣工予定として実習施設を建設し、フィールド実習などは今後も実施していくとしている。なお、熊本キャンパスおよび新キャンパスから阿蘇キャンパスへの学生の移動手段については、安全面と経済面を考慮した結果、大学バスを使用することを2017年1月に決定し、実施しているという。
■関連リンク
農学部・農学研究科再建に向けた方向性について|東海大学
http://www.u-tokai.ac.jp/ex/kumamoto_earthquake/detail/post_5.html
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