テクノプロ・ホールディングス【6028】は3月16日、会社法第370条に基づく取締役会決議に替わる書面決議において、シンガポールに本拠を置く技術者派遣事業会社「Helius Technologies Pte Ltd」の発行済み普通株式の51.0%を取得し、子会社化することを決議したと発表した。取得額はアドバイザリー費用を含めて概算で32,300,000シンガポールドル(日本円換算で25億8400万円)で、株式譲渡は同日実施された模様。同社によると、2018年6月期の同社連結業績への影響は3ヶ月のみの連結のため軽微である一方、2019年6月期についてはHelius Technologiesの売上として72,000,000シンガポールドル(日本円換算:57億6000万円)、EBITDAとして8,300,000シンガポールドル(同:6億6400万円)が同社連結業績に反映される見込みだとしている。
今回の買収の目的は、2017年7月31日に公表した新中期経営計画における成長戦略の一つ「グローバル化の推進」に基づくM&A戦略の一環として行われるもの。対象会社であるHelius Technologies社が日系企業に対し現地技術者を供給するケイパビリティを有し、同社グループの顧客に対する請負受託プロジェクトにおけるオフショア開発拠点になりうるといった同社の要件を満たし、技術者派遣と就労施設提供を組み合わせた独自のビジネスモデルを構築するなどの強みを有していることから行われるもので、今後は東南アジア方面及びインドでの日系企業向けサービスの拡充を予定しているという。
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