東京都港区のゲームアプリ開発「株式会社OVER FENCE」に破産開始決定 『撃って撃って撃ちまくれ！』など開発

信用調査大手の東京商工リサーチによると、東京都港区芝公園の「株式会社OVER FENCE」（代表取締役：加藤賢）は3月16日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には小川義龍弁護士（小川綜合法律事務所、東京都新宿区四谷1-18-5 綿半野原ビル別館5階、電話：03-5368-6391）が選任されている。負債総額は債権者56名に対して約２億円とのこと。

同社は2012年11月に設立されたスマートフォン・タブレット・PC向けのゲームアプリ制作会社。2014年1月にDeNAのMobageを配信元としてリリースされたシューティングゲームアプリ『撃って撃って撃ちまくれ！』は累計50万ダウンロードを突破するなど好評を博し、その後、2014年5月から6月にかけて、フジ・スタートアップ・ファンド投資事業有限責任組合（無限責任組合員：株式会社フジ・スタートアップ・ベンチャーズ）、道銀どさんこ３号投資事業有限責任組合（無限責任組合員：北海道ベンチャーキャピタル株式会社）、および既存株主の みずほ成長支援投資事業有限責任組合（無限責任組合員：みずほキャピタル株式会社）の３者から第三者割当増資による資金調達を実施。

その後、人気キャラクター「みっちりねこ」（原作：フレンセル）を用いたカジュアルゲーム『みっちりねこ くらいしす』『みっちりねこ ぼうりんぐ』をリリースしたほか、サンリオ【8136】の子会社のサンリオウェーブと共同開発した『ハローキティ社長～すごろくで日本一周！～』、競走用馬ファンドサービス「DMMバヌーシー」のスマートフォン向け専用アプリなどを手掛け、2017年3月期には約4億6000万円の年間売上高を計上したものの、約5400万円の赤字計上となっていた。その後もNintendo Switch向けに『バトルスポーツ めく～る』をリリースするなど、新作の開発を進めていたが、資金繰りが限界に達したため今回の事態となった。

同社の破産開始に関連して、競走用馬ファンドサービス「DMMバヌーシー」を運営する株式会社DMM.com証券（東京都中央区）は「株式会社OVERFENCEの破産に対する 弊社業務への影響について」とのリリースを発表し、同サービス専用アプリの開発関係者は破産開始以前にソリッドスフィア株式会社（東京都千代田区）に移籍しているため、同サービスのシステム及びサービス継続に影響はないとしている。

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■関連リンク
ソリッドスフィア株式会社
https://s-sphere.jp/