東京都渋谷区のアパレル店経営「MFSJ株式会社」に特別清算開始決定 米社が藤田浩行氏に日本事業譲渡のため

信用調査大手の東京商工リサーチ及び官報(7209号)によると、東京都渋谷区の「MFSJ株式会社」(代表清算人:前山暁子)は2月14日、東京地方裁判所から特別清算の開始決定を受けた。事件番号は平成29年(ヒ)第2009号となっている。負債額については現在調査中とのこと。

同社は2014年10月に設立されたアパレルセレクトショップの経営会社。マークスタイラーから新設分割の形で設立された会社で、2015年春にアメリカ西海岸生まれのセレクトショップ「Fred Segal(フレッドシーガル)」の日本国内における商標マスターライセンスおよび独占販売輸入権を取得し、同年4月に米国外1号店となる店舗を代官山に開店。2017年3月期には約4億2000万円の年間売上高を計上していた。

この間、2015年2月にマークスタイラーが同社の全株式と「フレッド・シーガル(FRED SEGAL)」のライセンス使用権を諸戸ホールディングス傘下の諸戸インベストメント(三重県桑名市)とセレンディップ・コンサルティング(名古屋市中区)に同社を譲渡していたが、その後も横浜や神戸に店舗を展開するなど業容を拡大していた。今回の事態は米Fred Segal Inc.が「フレッド・シーガル(FRED SEGAL)」の日本事業についてナノ・ユニバース前社長の藤田浩行氏に譲渡したこと*1 に伴うもので、同社が展開していた店舗のうち、基幹店であった横浜店については閉店する一方、代官山店および神戸店については藤田氏が設立した株式会社フレッドシーガルジャパン(東京都港区)が承継したため、営業が継続されている。


*1「フレッド シーガル」をナノ・ユニバース前社長の藤田氏が個人で買収(WWD JAPAN、松下久美、2017/8/16 19:45)

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