香川県仲多度郡のゴルフ場経営「讃岐開発株式会社」に破産開始決定 跡地はメガソーラーに転用か

信用調査大手の東京商工リサーチによると、香川県仲多度郡まんのう町の「讃岐開発株式会社」(代表取締役:東原隆行)は2月13日、高松地方裁判所丸亀支部から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成30年(フ)第10号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成30年6月14日、破産債権の届出期間は3月27日までとなっている。また、破産管財人には仙頭真希子弁護士(せんとう法律事務所、香川県丸亀市大手町2-4-24 大手町ビル8階、電話:0877-85-6070)が選任されている。負債総額は債権者約170名に対して約14億8000万円。

同社は1972年1月に設立されたゴルフ場の経営会社。1976年10月に「こんぴらレイクサイドゴルフ倶楽部」を開設し、運営していた。同ゴルフ場は満濃池の湖畔に位置しており、全27ホール、パー108、9823ヤードと香川県下では屈指の規模を誇り、宿泊ロッジなどを備えるなどバブル期には観光地として注目を集め、1992年12月期には約9億9466万円の年間売上高を計上していた。

しかし、バブル崩壊以後は景気低迷や競争激化などにより来場者数が激減。2000年以降は会員からの預託金返還請求が相次ぎ資金面を圧迫し、2001年11月に約52億円の負債を抱えて民事再生法の適用を申請し、経営再建を進めていた。その後は競争力強化のため、客単価を低減させたほか、固定費削減の一環として2016年3月に9ホールを閉鎖し、太陽光発電事業者への賃貸転用を行うなどの施策を行っていたが、ゴルフ人口の減少などの影響から2016年12月期の年間売上高は約2億8000万円にまで縮小。その後、パチスロ機械製造大手の山佐株式会社(岡山県新見市)が2017年11月に同社の全株式を取得し、山佐の子会社となっていたが、ゴルフ場の営業を12月31日付で終了していた。なお、山佐は2016年に賃貸転用した際の発電事業者でもあるため、今後は同地のメガソーラーの拡張を行うものとみられる。

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