北九州市小倉北区のサブカルベンチャー「株式会社ジョイアス」に破産開始決定 IoT抱き枕キット「痛すぽ」を開発

信用調査大手の帝国データバンク、東京商工リサーチおよび官報(7184号)によると、北九州市小倉北区浅野の「株式会社ジョイアス」(代表取締役:内村康一)は1月9日、福岡地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成29年(フ)第760号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成30年3月15日午前11時、破産管財人には時枝和正弁護士(時枝・渡邉法律事務所、福岡県北九州市小倉北区米町1-4-21 ニチフ米町ビル702、電話:093-512-5233)が選任されている。負債総額は債権者18名に対して5160万円。

同社は2014年5月に設立されたサブカルチャー分野のベンチャー企業。同人誌のジャンル検索サイト「Ccomi(シーコミ)」を運営するほか、代表が研究員として在籍していた九州工業大学が開発したタッチセンサーを用い、撫でることでBluetooth LE経由でスマートフォンに情報を送信し、触れ方によったキャラクターの音声が流れるIoT抱き枕キット「痛すぽ」を企画し、クラウドファウンディングで資金を調達。一定層から支持を得て、目標額の50万円を大きく上回る約373万円を調達して2015年に商品化し、通販サイトや萌えグッズの販売店などを通じて販売。2016年には大幅にバージョンアップした製品をリニューアル発売するしたほか、販路を古書店チェーンなどにも拡大していた。

しかしその後、業容の拡大を目的として東京都内に拠点を開設し、二次元キャラとコミュニケーションできる「二次元カフェ」の開店を目指していたが、計画が頓挫。これらの先行投資となっていた開発費が重荷となり、急速に資金繰りが悪化したため、事業継続が困難となり、2017年秋頃に事業を停止する事態となっていた。

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