同社は2014年5月に設立されたサブカルチャー分野のベンチャー企業。同人誌のジャンル検索サイト「Ccomi(シーコミ)」を運営するほか、代表が研究員として在籍していた九州工業大学が開発したタッチセンサーを用い、撫でることでBluetooth LE経由でスマートフォンに情報を送信し、触れ方によったキャラクターの音声が流れるIoT抱き枕キット「痛すぽ」を企画し、クラウドファウンディングで資金を調達。一定層から支持を得て、目標額の50万円を大きく上回る約373万円を調達して2015年に商品化し、通販サイトや萌えグッズの販売店などを通じて販売。2016年には大幅にバージョンアップした製品をリニューアル発売するしたほか、販路を古書店チェーンなどにも拡大していた。
しかしその後、業容の拡大を目的として東京都内に拠点を開設し、二次元キャラとコミュニケーションできる「二次元カフェ」の開店を目指していたが、計画が頓挫。これらの先行投資となっていた開発費が重荷となり、急速に資金繰りが悪化したため、事業継続が困難となり、2017年秋頃に事業を停止する事態となっていた。
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