同社は1971年10月に設立されたゴルフ場及び和食料理店の経営会社。1973年9月にゴルフ場「鳳凰ゴルフクラブ」を開設し、ゴルフ場の運営及び併設するレストラン「風月本店」および「風月別館」を運営していた。「鳳凰ゴルフクラブ」は1987年からPGAシニアツアー「鳳凰カップトーナメント」の舞台となるなど一定の知名度を有し、最盛期となる1992年3月期にはゴルフ場事業の年間売上高で約22億円を計上していたほか、バブル期には不動産投資に進出し、複数の不動産物件を所有していた。
しかし、バブル崩壊以後は消費需要の低迷やゴルフのプレイヤー人口の縮小などを要因として売上規模は後退傾向となり、不動産取得の際の借入金などが重荷となっていた。そのような中、当時メインバンクであった新潟中央銀行の経営破綻で、債務が一時、整理回収機構に移管されたが、地元金融機関の協調支援によって借り換えと経営再建に努め、ここ数年は売上高7億円規模で採算を維持して来た。しかし、一時は100億円に達していた預託金の償還の抜本的な解消が図れなかったため、スポンサー型の再建を決定し、今回の事態となった。
なお、スポンサー企業の選定を終えており、再生計画の認可決定確定後、スポンサー企業への経営移譲により再建を目指すとしている。また、ゴルフ場の営業は継続して行われており、会員のプレー権は保護されているという。
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