東京都練馬区の3DCGアニメ制作会社「有限会社アナハイムエンタテインメント」に破産開始決定

信用調査大手の東京商工リサーチによると、東京都練馬区上石神井の「有限会社アナハイムエンタテインメント」(代表取締役:近藤良英)は2月7日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には上村哲史弁護士(森・濱田松本法律事務所、東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 丸の内パークビルディング、電話:03-6266-8508)が選任されている。負債総額は債権者39名に対して約7600万円とのこと。

同社は2003年5月に設立された3DCGアニメーション・2Dアニメーションの制作会社。パチンコ、パチスロの液晶表示部分の手付での3DCGアニメーション制作を主力に、4チーム体制でテレビアニメーションの3DCGパート制作やソーシャルゲーム用キャラクターの3DCGモデリング・アニメーション・背景の制作などを行っていた。

代表的な制作実績としては「初音ミク『マジカルミライ2015』in武道館」イベントにCG制作協力を行ったほか、テレビアニメ「ダンボール戦機W」「ダンボール戦機ウォーズ」「白銀の意思 アルジェヴォルン」「えとたま」の3DCGパート制作などがあった。また、代表の近藤氏が松竹在籍時代にアニメ映画の宣伝や実写映画のプロデュースを行っていたこともあり、「携帯彼氏」や「体脂肪計タニタの社員食堂」、「オケ老人!」といった実写映画の企画立ち上げの協力を行っていた。

ピーク時の2011年4月期には約2億5000万円の年間売上高を計上していたが、その後は事業環境が悪化したことから受注が減少し、2016年4月期の年間売上高は1億5792万円にとどまっていた。また最近は赤字の散発から債務超過に陥っており、業況の改善がみられないことから事業の継続を断念し、今回の事態となったという。近藤氏が代表を務める企業としてはほかに株式会社近藤エンタテイメント(東京都世田谷区)があるが、同社に連鎖するかは不明。

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