東京都町田市の鍵盤打楽器メーカー「株式会社斉藤楽器製作所」に破産開始決定 ローズウッドの取引規制で採算悪化

信用調査大手の東京商工リサーチおよび官報(7161号)によると、東京都町田市の「株式会社斉藤楽器製作所」(代表取締役:齋藤正)は11月30日、東京地方裁判所立川支部から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成29年(フ)第1327号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成30年3月13日午後2時、破産債権の届出期間は平成30年1月11日までとなっている。また、破産管財人には永野剛志弁護士(東京丸の内法律事務所、東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル225区、電話:03-3213-1081)が選任されている。負債総額は約5億円。

同社は1947年に創業し、1952年12月に法人化した鍵盤打楽器メーカー。「サイトウ」ブランドの名で、マリンバやヴィブラフォンなどの鍵盤打楽器を製造し、国内外のオーケストラなどで採用されたことからヤマハと並ぶ鍵盤打楽器の主要メーカーとして事業を展開。ピーク時の1986年7月期には約4億600万円の年間売上高を計上していた。

しかし、マリンバの音板に最適なローズウッドに属するすべての木材が違法伐採などを理由にワシントン条約の附属書IIにリスト入りしたことから材料費が高騰したため採算が悪化。また、近年は打楽器市場が縮小したことから2011年7月期から赤字決算が続き、2016年7月期の年間売上高は1億8935万円にまで落ち込んでいた。その後も業績回復に努力していたが、経営者・従業員の高齢化などもあり、事業の継続が困難となったことから今回の事態となったという。

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