同社は1947年に創業し、1952年12月に法人化した鍵盤打楽器メーカー。「サイトウ」ブランドの名で、マリンバやヴィブラフォンなどの鍵盤打楽器を製造し、国内外のオーケストラなどで採用されたことからヤマハと並ぶ鍵盤打楽器の主要メーカーとして事業を展開。ピーク時の1986年7月期には約4億600万円の年間売上高を計上していた。
しかし、マリンバの音板に最適なローズウッドに属するすべての木材が違法伐採などを理由にワシントン条約の附属書IIにリスト入りしたことから材料費が高騰したため採算が悪化。また、近年は打楽器市場が縮小したことから2011年7月期から赤字決算が続き、2016年7月期の年間売上高は1億8935万円にまで落ち込んでいた。その後も業績回復に努力していたが、経営者・従業員の高齢化などもあり、事業の継続が困難となったことから今回の事態となったという。
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