東芝、テレビ事業子会社「東芝映像ソリューション」他3社を中国電機大手ハイセンスに譲渡へ

電機大手の東芝【6502】は11月14日、同社の連結子会社でテレビ・業務用ディスプレイなどを開発・販売している「東芝映像ソリューション株式会社」(青森県三沢市)の発行済み株式の95%および同社の子会社を、中国電機大手ハイセンスグループ【SEHK:921、SSE:600060】に譲渡することを決定し、同グループの中核事業会社「青島海信電器股份有限公司」との間で株式譲渡契約を締結したと発表した。譲渡額は概算で単独で約129億円となっているが、これは2017年3期末の財務数値に基づくもののため、事後的に調整が行われるという。同社は2017年度連結損益に連結税引前損益ベースで約250億円の売却益を計上する予定。

今回の株式譲渡は、映像機器事業が同社の中期経営計画による注力事業領域から外れており、同社単独での経営資源の更なる投入および競争力強化施策の実行が困難となっていた中、ハイセンスを事業パートナーとして迎え入れることが今後の事業展開にとって最適と判断したことによるもの。今後、同社はハイセンスに対し、東芝映像ソリューションが製造・販売する家庭用テレビなどについてTOSHIBAブランドの使用権を許諾するとしている。

なお、今回の譲渡に伴い、東芝映像ソリューションの子会社のTDビジネスサポート株式会社(川崎市幸区)とブラジル家電サービス社、東芝インドネシア社(休眠会社)についてもハイセンス傘下に異動となるとしている。


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