ヤッホーブルーイング、日本ハウスホールディングスから銀河高原ビールを買収

星野リゾート傘下で、「よなよなエール」などで知られるクラフトビールメーカー「株式会社ヤッホーブルーイング」(長野県佐久郡)は9月28日、株式会社日本ハウスホールディングス(東京都千代田区)【1873】との間で、同業の「株式会社銀河高原ビール」(岩手県和賀郡)の全株式を譲受することで合意し、同日、株式及び債権譲渡契約と同社が保有するビール工場などの不動産譲渡契約を締結したと発表した。買収額は非公表。これにより、日本ハウスホールディングスはビール事業から撤退することになる。

銀河高原ビールは1994年11月に設立され、1996年に事業を開始したクラフトビールの製造・販売およびホテル経営を事業とする会社。「ヴァイツェンビール」「小麦のビール」「ペールエール」などのブランドを持ち、2000年代の地ビールブームの火付け役として注目を集めたが、その際に行った事業規模の拡大が重荷となり、ブームが終息した後は複数の工場を閉鎖するなど事業を縮小したものの、経営状況は改善には至らず、2度に渡り会社を清算する事態となっていた。現在の銀河高原ビールはOEM生産元であった東日本沢内総合開発株式会社を現商号に改称した法人で、2016年10月期の売上高は約9億3000万円、経常利益は4000万円となっている。

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