愛媛県今治市の元家電小売業「四国電業株式会社」が解散 2008年3月に家電小売業から撤退

官報(平成29年9月20日 号外第202号)によると、愛媛県今治市の「四国電業株式会社」(代表清算人:出来正義)は平成29年8月31日に開催された株主総会の決議により解散していたことがわかった。

同社は1928年に寺町電気店として創業し、1947年5月に法人改組した旧家電小売販売業者。愛媛県内において「四国電業」の屋号で家電量販店を経営するほか、1977年4月に電業CS株式会社(2006年2月に吸収合併)を設立した後は、「電業CS」の屋号で複数店舗を展開していた。しかし、ヤマダ電機やベスト電器、エディオン(当時はデオデオ)などの家電量販大手が進出すると苦戦を強いられ、店舗の統合などを進めていた。

その後、2006年3月にケーズホールディングス(当時はギガスケーズデンキ)と業務提携し、ケーズデンキのフランチャイズとして事業を展開していたが、経営を立て直すには至らず、2008年3月までに全店舗を閉鎖またはビッグ・エスに譲渡という事態となり、家電量販店事業からは撤退を余儀なくされていた。なお、官報に記載の住所は不動産賃貸業「愛電株式会社」の所在地となっている。

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