官報(7114号)によると、長野県下高井郡山ノ内町の「有限会社ホテルハイツ」(代表取締役:高相博)は9月19日、長野地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成29年(フ)第161号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成30年1月11日午前10時、破産管財人には今井優太弁護士(ながの法律事務所、長野県長野市大字南長野西後町624-3、026-236-1188)が選任されている。帝国データバンクによると、負債総額は約5億9000万円とのこと。
同社は1967年に開業した「ホテルハイツ志賀高原(現商号:ほたる温泉 ホテルハイツ志賀高原)」の経営会社。上信越高原国立公園内のほたる温泉地区に所在しており、トレッキング客やスキー客などを対象としたホテルで、セルフサービスを基本とすることで料金を格安に抑えたほか、源泉掛け流しの温泉などを売りに集客を行っていた。
しかし近年はレジャーの多様化によるスキー人口の減少の影響などにより集客力が低下し、経営状況が悪化していた。このような中、2017年3月に同ホテルの不動産が競売に掛けられ、所有権が第3者に移行したことから今回の事態となった。なお、同ホテルのウェブサイトは継続して運営されているが、宿泊予約などは現在のところ機能しておらず、楽天トラベルやJTBなどの大手宿泊予約サイトにおいても宿泊プランが表示されないため、実質休業状態にあるとみられる。
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