同社は1935年6月に創業し、1971年5月に法人改組した酒類卸小売業者。茨城県内では最大手の酒類卸として知られ、大手スーパーや業務用酒販売店、ディスカウントストアなどを顧客として業容を拡大していたほか、取扱品目についてもビールを中心に焼酎、ウイスキー、ワインなどの各種アルコール飲料および清涼飲料水のほか、醤油や味噌、天然酵母パンやジャムなどにも幅を広げ、1999年9月期には約263億5000万円の年間売上高を計上していた。
近年も商材の充実化や同業他社からの営業権譲受などにより業況の維持拡大に努めていたが、従前から薄利多売であったほか、少子高齢化や若者のビール・日本酒離れなどによる需要減少や大手スーパー・コンビニエンスストアなどでのPB(プライベートブランド)商品の拡大にともない、2014年9月期の年間売上高は約119億1000万円にまで縮小していた。
このため、同社での事業継続を断念し、2015年11月に旭食品(高知県南国市)に営業権を譲渡した上で事業を停止。その後は不動産の処分などで債務圧縮を図り、2016年5月13日に開催された株主総会の決議により解散していた。なお、同社の事業は営業権譲渡の際に新設された旭細野西蔵(茨城県土浦市)により継続されている。
コメントを投稿
削除申請等の場合は本人確認が可能な個人情報の入力が必要です。匿名での申請は受け付けておりません。