大阪府池田市の旧出版業「株式会社阪急コミュニケーションズ」が解散　2014年に全事業をCCCメディアハウスなど３社に譲渡

官報（平成29年10月2日号外第213号）によると、大阪府池田市の「株式会社阪急コミュニケーションズ」（代表清算人：木内徹）は10月2日、法人を解散したことを発表した。

同社は2003年7月、阪急電鉄創遊事業本部コミュニケーション事業部の事業と百科事典を除くTBSブリタニカの事業を1990年12月に設立された休眠会社に事業統合する形で発足した出版社。阪急電鉄創遊事業本部コミュニケーション事業部が発行していた阪急電鉄沿線の沿線情報誌『TOKK（とっく）』をはじめとする観光ガイド本・グルメ本や宝塚歌劇団の機関雑誌『歌劇』『宝塚GRAPH』『宝塚おとめ』、TBSブリタニカから移管した週刊誌『ニューズウィーク日本版』、女性ファッション誌『フィガロジャポン』、男性向け生活情報誌『Pen』などを発行するほか、検定ブームの影響を受け、宝塚歌劇検定事業を開始するなど業容を拡大していた。

しかし2014年7月、同社の事業についてカルチュア・コンビニエンス・クラブから事業の譲受についての申し出を受け、協議を重ねた結果、宝塚歌劇関連事業および阪急電鉄関連出版事業（フリーペーパーを含む）を除くすべての事業を同年10月1日付で新設分割の形で設立された株式会社CCCメディアハウス（東京都目黒区）に、また宝塚歌劇関連事業を宝塚クリエイティブアーツ（兵庫県宝塚市）へ、阪急電鉄関連出版事業を阪急アドエージェンシー（大阪市北区）に承継させることを親会社の阪急電鉄と合意したため、清算処理に移行していた。