信用調査大手の帝国データバンク、東京商工リサーチおよび官報(7114号)によると、大阪府茨木市の「株式会社Clover」(代表取締役:秋本周一郎)は9月20日、大阪地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成29年(フ)第3855号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成29年12月7日午後2時、破産管財人には金啓彦弁護士(ステラ法律事務所、大阪府大阪市北区西天満2-2-3 ユニシオ西天満二丁目B06、電話:06-6361-1777)が選任されている。負債総額は事業を停止した5月23日時点で債権者23名に対して約2000万円とのこと。
同社は2001年に創業し、2012年10月に法人改組した認可外保育施設の運営会社。大阪市東住吉区において「クローバーインターナショナルスクール」の屋号で認可外保育施設を運営するほか、英会話事業などを手掛け、外国人講師による外国語授業や右脳教育を取り入れる教育手法からメディアから注目を集め、100名内外の生徒を確保していた2014年9月期には約6300万円の年間売上高を計上していた。
しかし、同社が同施設とは別に手掛けていたティーカッププードルを取り扱うペットショップの採算悪化により、赤字補填資金を金融機関からの借入金でまかなう苦しい経営が続いていた。このため、2015年12月24日付で登記面本店の不動産(当時の代表者の自宅)を債権者により仮差押えをされる事態が発生。インターナショナルスクールについても最近は生徒数が30名内外まで減少しており、先行きの見通しが立たなくなったとして5月23日に事業を停止。事後処理を辻井圭太朗弁護士(南法律事務所、京都府京都市中京区柳馬場通錦小路下る瀬戸屋町463-2 スプリングムーンビル2階、電話:075-211-0206)に一任する事態となっていた。
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