武田ラビックスは、武田薬品の全額出資により1994年3月に武田薬品湘南研究所の一角に設立されて以来、武田薬品に対して実験動物の飼育管理やモデル動物の繁殖・供給、動物実験支援といった業務を行っている。武田ラビックスは、獣医師、薬剤師、実験動物技術者などの資格を有する従業員による専門家集団として質の高いサービスを提供することで、武田薬品の創薬研究をサポートしているという。
武田薬品は現在、「オンコロジー(がん)」「消化器系疾患」「中枢神経系疾患」の3つの重点疾患領域と「ワクチン」へのさらなる特化を企図し、研究開発活動の日本および米国への集約を通じ、研究開発体制の変革を実行している。この変革は、同社が長期にわたり持続的な成長を遂げるためにイノベーションを推進し、パートナーシップを拡大して、研究開発の生産性を高めるうえで必要な組織上・財務上の柔軟性を獲得するための極めて重要な取り組みだという。
このような状況下、武田薬品は武田ラビックスの将来の事業展開を慎重に考慮した結果、武田ラビックスが有する人材・ノウハウとハムリー社が培ってきた専門性およびビジネス経験を融合することで、さらなる技術の向上につながり、顧客の広範なニーズにより一層応えていくことが可能になるであろうと判断したことから、武田ラビックスの株式を譲渡し、ハムリー社の主力事業の一部とすることになったという。
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