楽天、プラスワン・マーケティングから国内MVNO事業「FREETEL SIM」を取得 国内回線シェアは2位に浮上

楽天株式会社(東京都世田谷区)【4755】は26日、MVNO事業「FREETEL SIM」やSIMフリースマートフォン「Priori」「KIWAMI」シリーズなどで知られる「プラスワン・マーケティング株式会社」(東京都港区、以下POM社)から国内MVNO事業を取得することで合意したと発表した。今後、平成29年11月1日を効力発生日とする会社分割により事業承継が行われるとしている。買収額は5億2000万円で、この買収により、楽天の国内MVNO事業の回線数シェアはIIJmio等を展開するインターネットイニシアティブを抜き、業界2位となる模様。

今回の事業承継の対象となるサービスはFREETEL SIM(使った分だけ安心プラン、使った分だけ安心プラン 最大20GB、定額プラン、プレミアムバリュープラン 、スマートコミコミプラン、スマートコミコミ+プラン)、FREETEL SIMに付帯する通話サービス(FREETELでんわ、FREETELでんわ だれでもカケホーダイ、プラスワン・マーケティング通話料いきなり半額)、YAMADA SIM PLUS powered by FREETELおよびニコニコSIM(仮)powered by FREETELとなっている。事業承継による利用者側の手続きや料金変更等は発生しないほか、契約時に適用となったキャンペーンについても引き続き適用されるという。

今回の事業買収は楽天側としては国内MVNO市場における事業規模の拡大を実現することができ、POM社側としては、景品表示法違反による行政処分などで苦戦している国内MVNO事業を楽天に譲渡することで、同事業の顧客にとって安定したサービスを長期的に提供できること、そしてモバイル端末事業に注力することができるようになるため、コストパフォーマンスに優れたモバイル端末を開発し、国内外へ提供することができるようになるといった双方にとってメリットのあるものとなっている。

買収額については前述の通り5億2000万円と低く抑えられているが、これは楽天側がPOM社の同事業が抱える資産18億7700万円と負債30億9000万円についても承継するためとみられる。なお、楽天によると、今回の会社分割が同社連結業績に与える影響は軽微だとしている。

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