同社は1961年8月に明治鉱業株式会社(安川財閥の創始者である安川敬一郎氏が創業した炭坑会社)の地質調査部門として創業し、1963年4月に明治建設興業株式会社地質部を分離・独立させる形で「明治コンサルタント株式会社(旧社)」として法人改組した中堅の総合建設コンサルタント業者。安川電機【6506】などからの出資を受け、全国の官公庁を中心に地質調査や土木設計等の技術サービスを展開。ピークとなる1996年11月期には約100億9037万円の年間売上高を計上。特に、地質調査の売上高においては業界上位に位置していたという。
しかしその後は、官公庁案件については堅調に推移し一定の売り上げを確保していたものの、損益面では同業者間の競争激化により受注単価の下落したほか、外注費が増加したため赤字計上が続き、2016年11月期の年間売上高は約40億2892万円となり、約8億4248万円の債務超過に陥っていた。このため、2017年2月に日本アジアグループ【3751】傘下の航空測量会社「国際航業」(東京千代田区)などに同社の全事業を吸収分割により承継する「明治コンサルタント株式会社(新社)」の株式を譲渡し、同社は現商号に商号を変更。同年6月30日に開催された株主総会の決議により解散し、清算処理に移行していた。
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