厚生労働省、イタリアとルーマニアでの“はしか”の大流行に注意喚起 患者数が昨年の年間患者数の約3~5倍に

厚生労働省は18日、イタリアとルーマニアにおいて麻しん(はしか)の患者報告数が著しく増加しているとして、ヨーロッパ地域に渡航を予定している人に対する注意喚起を始めた。

厚生労働省の報道発表によると、近年、ヨーロッパ地域において麻しん報告数の増加が確認されていたが、ECDC(欧州疾病対策センター)による平成29年第32週(8月7日~13日)感染症状況報告において、イタリアとルーマニアにおける報告数の増加が顕著だと判明したのだという。これによると、昨年の年間患者数が861人だったイタリアが今年8月時点で4,087人、同じく年間1,969人だったルーマニアが6,486人と約3~5倍に増加しているという。

このため、厚生労働省では海外渡航を検討している人に対し、麻しんの予防接種歴の確認や、帰国後の健康状態のチェックポイントなどを掲載したリーフレットを作成したほか、SNSなどを通じての注意喚起を行っているという。

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