個人情報保護法改正で子どもの写真撮影に制限がかかる時代が到来?―― アサヒカメラ9月号が「個人情報と写真」を特集

今年5月に全面施行された改正個人情報保護法で「個人情報を扱うすべての事業者」が法規制の対象となったことを受け、個人情報を盾にした「過度な萎縮ムード」が高まることが必至な状況となっているなか、朝日新聞出版(東京都中央区)は8月19日、「個人情報と写真」についての特集を掲載した『アサヒカメラ』2017年9月号を発売した。900円(税込価格)。

もともと個人情報保護法において「顔写真は個人情報」と明記されているが、今回の改正により、顔が写った写真が何かに掲載されることで、写された人やその関係者から思わぬ抗議を受ける可能性が出てきているという。実際に「学級通信などに顔が写っている写真を載せてもいいか、事前に承諾を求められるようになった」という現役教諭の話や、「学校の活動広報紙に掲載された写真に対し、写った児童の保護者が学校に抗議してきた」といったケースが報告されており、学校によっては児童の部活動の撮影を禁止しているところもあるなど、子や孫の写真すら自由に撮れなくなる時代が到来した可能性すら囁かれている。

今回発売された『アサヒカメラ9月号』では「肖像権問題より深刻な 顔写真=個人情報という危うい話」を掲載。弁護士による法律解説や、部活動などの「撮影サービス」の現場からの報告、移転問題に揺れる築地市場を撮影する写真家の証言などから、個人情報と写真の扱いや注意事項などが詳細に解説されているという。

このほか、戦国時代の面影とロマンに彩られた「現存天守12城を撮る」などからなる総力76ページの大特集「歴史を撮る」などを掲載している。

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■関連リンク
よくある質問(個人向け)(個人情報保護委員会)
https://www.ppc.go.jp/personal/faq/kojin/

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