ルーデン・ホールディングス株式会社【1400】(東京都新宿区)は5月29日、同日開催された取締役会において、子会社で不動産事業の株式会社エルトレード(東京都渋谷区)を前社長の伊藤氏が経営する会社に売却することを決議したと発表した。譲渡額は、エルトレードが債務超過状態のため、10万円となっている。
同社のリリースによると、エルトレードは2006年3月、住宅市場における不動産の売買、交換、賃貸などの必要性に対応するために設立された総合不動産業者。不動産の売買・仲介・賃貸・賃貸管理を主業とするほか、中古物件の再生・販売や「ラステュディオ」ブランドでの分譲マンションの企画・開発・販売などを事業として展開している。ところが、近年は仕入れた物件の販売が年単位で後ズレするなど、計画通りに事業が行えていなかったことや、昨年からの営業損失が5000万円を超過するなど、債務超過の状態に陥っていたため、前社長の伊藤氏が退任する事態となっていた。
その後、同社において今後の事業継続について検討した結果、伊藤氏が不在の状態では継続的な利益計上が困難と判断したことからエルトレード社を売却する方向で検討をしていた。今回、伊藤氏が代表を務める合同会社T.R.Kとの折衝の結果、譲渡を行うことにより貸付金の回収ができ、企業価値向上に寄与するとの判断に至ったことから、今回の決議となったという。なお、同社では今回の譲渡に関連して約5000万円の売却損を特別損失として計上する予定としている。
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