同社は1976年11月に設立された高級婦人服用生地卸売業者。東京納谷毛織の事業基盤を承継する形で事業を開始し、国内の大手アパレル業者を中心に営業基盤を構築し、ピークとなる1997年12月期には36億1140万円の年間売上高を計上していた。
しかし、近年はメーカーの海外生産志向が高まったことや、中核社員の独立などにより、2005年12月期には年間売上高が約20億円を下回る状態となり赤字決算に転落。その後も売上高は下げ止まらず、2009年12月期には10億円を下回る事態となっていた。このため、本社を移転させたほか、欧米への輸出などを展開したことから、近年の売上高は約6~8億円台で推移していたが、2015年12月期は暖冬だったこともあり大手アパレル各社の業績不振などから大幅な減収となったため、資金繰りが限界に達し、今回の事態となったという。
*1:倒産速報詳細‐納谷テキスタイル 株式会社(東京都) | 株式会社信用交換所 東京本社(2017年01月26日)
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