東京都新宿区のアダルトゲーム開発「有限会社ラズエル」に破産開始決定 『11eyes』などがヒット

官報(平成29年3月2日 号外第42号)によると、東京都新宿区高田馬場の「有限会社ラズエル」(代表取締役:小田倉義文)は2月15日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成29年(フ)第755号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成29年5月12日午前11時、破産債権の届出期間は3月15日までとなっている。また、破産管財人には中村知己弁護士(永石一郎法律事務所、東京都新宿区新宿5-8-2ニューライフ新宿2階、電話:03-3356-7766)が選任されている。負債総額は日刊工業新聞によると約1億6800万円。

同社は2001年に創業し、2003年に法人化したゲーム開発会社。18歳以上を対象としたアダルトゲームを中心に制作し、『青と蒼のしずく -a calling from tears-』『3days ~満ちてゆく刻の彼方で~』『11eyes -罪と罰と贖いの少女-』などのゲームを制作。業界的には学園ものや純愛ものなどが好まれている中、同社の作品はどちらかというと陰鬱な雰囲気やグロテスクな表現が多いことで知られていたが、『11eyes -罪と罰と贖いの少女-』についてはコンシューマ作品として移植されたほか、『11eyes』のタイトルでTVアニメーション作品化を果たすなど、好評を博していた。しかし、同作品以降にリリースされた作品は売れ行きが伸び悩み、状況を打破すべく低価格ソフトブランド「Lass Lunatic」や純愛傾向のゲームブランド「Lass Pixy」を設立するなどの施策を行っていた。

なお、同社の破綻に関連してゲームブランド「Lass Pixy」が2017年4月28日に発売を予定していた『Pure Marriage ~赤い糸物語 セリカ編~』『Pure Marriage ~赤い糸物語 セリカ編~ B2タペストリー付き限定版』については発売見送りとなった模様。

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