東京都港区の洋紙卸「ユーピテル株式会社」に破産開始決定 関連会社が連帯保証関連の訴訟で敗訴し信用悪化

官報(平成29年3月2日 号外第42号)によると、東京都港区麻布十番の「ユーピテル株式会社」(代表取締役:今橋秀夫)は2月15日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成29年(フ)第733号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成29年5月18日午後1時30分、破産債権の届出期間は3月15日までとなっている。また、破産管財人には雪丸真吾弁護士(虎ノ門総合法律事務所、東京都港区虎ノ門5-13-1虎ノ門40MTビル、電話:03-3431-8793)が選任されている。

同社は1986年2月に大王製紙【3880】のチップ船運行管理会社として設立された洋紙卸売業者。1987年から大王製紙の販売代理店として事業を展開し、首都圏を中心に印刷業者・紙卸売業者を得意先として業容を拡大。2008年1月期には約44億6800万円の年間売上高を計上していた。

その後は洋紙の国内需要の減少から売上が落ち込んだことにより、経営多角化を推進。2010年1月には抹茶原料や緑茶ペーストなどの製造・販売を滋養とする株式会社ゼロワン(静岡県島田市)を子会社化し、ゼロワン社の原料を素にした商品が上海万博に出店したことを切欠に四洲集団グループの近藤貿易有限公司にオフィスを間借りする形で上海緑木星貿易有限公司を設立し中国での事業展開を行っていた。そのほかにも、通信販売事業などを行っていたが、本業の洋紙事業とのシナジー効果の発揮までには至らず、2012年1月期の年間売上高は約34億1700万円ほどに止まっていた。

このため、経費削減やAR(拡張現実)技術を用いたモバイルアプリのリリースなど、新規事業への注力により経営再建を進めていたが、業況が改善せず、さらにゼロワンが平賀【7863】との間で係争中だった約3億円の連帯保証に関連する訴訟に敗訴したため、信用不安が高まり、2013年10月に債務整理を吉成外史弁護士(あかつき総合法律事務所、東京都港区赤坂3-2-12赤坂ノアビル8階、電話:03-5574-7791)ら2人に一任していた。

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