官報(平成29年2月16日 号外第31号)によると、東京都渋谷区神宮前の「株式会社ソアリーク」(代表清算人:前田和久)は平成29年1月31日付で法人を解散していたことが分かった。
同社は2009年8月に設立されたアパレル製品の企画・製造・販売を事業とする会社。同社は百貨店業界の低迷による業績悪化を受けたアパレルメーカー「イトキン株式会社」(現在は独立系投資ファンド「インテグラル」傘下で経営再建中)が、ファッショビル販路での展開を模索する中で設立した子会社で、2010年3月に同名のオリジナル婦人服ブランド『Soareak』を立ち上げ、大規模なプロモーション費を投入し、20代~30代前半の働く女性をターゲットとして事業を展開。主要ターミナル駅やファッショビルなどでのインショップのほか、首都圏における路面店舗を展開し、一定の成果を上げていた。
しかし、2014年に行われた消費税の増税を受けた消費低迷で売り上げが減少傾向にあったほか、2015年の冬が暖冬であったことから売上が急落していた。そのような中、親会社のイトキンが独立系投資ファンド「インテグラル」の傘下に入る形での経営再建策を発表。この中で、赤字ブランドの廃止や店舗数の縮小が行われることになり、同社についても2016年の春夏商品をもって営業活動を終了することがイトキンにより発表されていた。*1
*1:『Soareak』ブランド事業終了のお知らせ(イトキン株式会社、2016年6月17日)
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