東京都江東区有明の「株式会社ピーアールエヌ(旧商号:株式会社プロレスリング・ノア)」に破産開始決定 三沢光晴氏の死去後に退団相次ぎ経営悪化

信用調査大手の帝国データバンク、東京商工リサーチおよび官報(平成29年2月15日 号外第30号)によると、東京都江東区有明の「株式会社ピーアールエヌ(旧商号:株式会社プロレスリング・ノア)」(代表取締役:田上明)は2月1日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成29年(フ)第264号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成29年5月9日午後1時30分、破産債権の届出期間は3月8日までとなっている。また、破産管財人には小畑英一弁護士(LM法律事務所、東京都千代田区永田町2-11-1山王パークタワー21階、電話:03-6206-1310)が選任されている。負債額については調査中とのこと。

同社は2000年6月(登記上は2000年7月)に設立された元プロレス興行会社。全日本プロレスで人気プロレスラーとして活躍していた三沢光晴氏が同団体を離脱した後、所属選手とスタッフを中心に新団体を旗揚げすることに伴って設立された会社で、選手、職員の大半が全日本プロレス出身者で構成されたプロレス興行団体「ノア」を運営し、本社および道場、合宿所を置く「ディファ有明」(東京都江東区)をメイン会場として、全国各地で興行を実施し、試合会場での選手コスチューム、サイン色紙、タオル、ポスターなどの販売やリングマット上の広告料、ファンクラブなどの収入、テレビ放映権などを得て事業規模を拡大し、2006年6月期には15億8400万円の年間売上高を計上していた。

しかし、2009年6月13日に三沢氏が広島市で行われた試合中に急角度バックドロップを受けた結果、死去する事態が発生。翌7月にプロレスラー兼取締役であった田上明氏が代表に就任したが、同年3月に地上波での放送が終了し、放映権収入が減少したほか、有名選手の退団・移籍などが相次いだため経営状態が徐々に悪化。その後も観客数が伸び悩んだことなどから2016年11月1日付で株式会社プロレスリング・ノアから現商号に変更するとともに、興行およびその付帯事業をノア・グローバルエンタテインメント株式会社(旧商号:エストビー株式会社)に譲渡し、会社清算に移行していた。

なお、譲渡された「ノア」の試合は譲渡先により予定通り催行されているほか、譲渡先企業がそれ以前に行っていた事業(子鍵.comの運営など)についても継続して提供されている模様。

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