官報(6941号)によると、北海道函館市の「株式会社ニュールック」(代表取締役:八田嘉明)は1月12日、函館地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第325号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成29年4月20日午前11時40分、破産管財人には前原浩明弁護士(ゆの川法律事務所、北海道函館市新川町21-13、電話:0138-86-7654)が選任されている。函館新聞の報道によると、負債額は約4800万円とのこと。
同社は1948年に創業した婦人服販売業者。創業当初は紳士服の仕立を主業としていたが、1957年に衣料品店「ニュールック」を開店し、衣料品販売業に参入。1973年には5回建ての自社ビルを建てるなど業容を拡大させ、当時の函館市の繁華街の顔としての役割を担っていた。しかし、1980年代に入り、郊外に大型スーパーが次々に進出すると、函館市中心部の空洞化が進んだことなどから業績が縮小。ピーク時には自社ビルの1~5階までを自社店舗として展開していたが、業績縮小後は1階のみを店舗として用い、2~4階については他社に賃貸する形に移行していた。
その後、2013年4月に同業の有限会社トマホークス(代表取締役:中村喜憲)が展開するセレクトショップ「VILLAGE&CO.」と店舗交換を実施し、函館市本町に店舗を移転。その後は「ニュールック・ビス」の屋号で営業を行っていた。
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