東京都墨田区のスポーツ用品卸販売「株式会社イー・エス・シー」に破産開始決定 桑田投手愛用の「ワールドペガサス」を承継

信用調査大手の帝国データバンクおよび東京商工リサーチ、および官報(平成29年2月15日 号外第30号)によると、東京都墨田区太平(登記上の本店所在地:大阪市阿倍野区阪南町)の「株式会社イー・エス・シー」(代表取締役:前川あおい)は2月1日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成29年(フ)第477号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成29年4月27日午後2時30分、破産債権の届出期間は3月1日までとなっている。また、破産管財人には和泉宏陽弁護士(真和総合法律事務所、東京都中央区京橋1-1-1八重洲ダイビル5階、電話:03-3517-6777)が選任されている。負債総額は帝国データバンクでは債権者79名に対して8270万円、東京商工リサーチでは債権者73名に対して7948万円としている。

同社は2008年6月に設立されたスポーツ用品卸販売業者。主にグローブやバット、野球用途のユニフォームなどの野球用品を取り扱い、Hillerich & Bradsby(ヒラリック&ブラズビー)社やEaston-Bell Sports(イーストン=ベル・スポーツ)社の販売代理店として事業を展開し、2015年5月期には約8000万円の年間売上高を計上していた。

2015年9月に元読売巨人軍の桑田投手が長年愛用していた「ワールドペガサス」ブランドを展開していた株式会社ワールドペガサスと事業統合し、以後、同ブランド製品を展開し、国内約250店舗のスポーツ用品店と取引を行うなど、ワールドペガサスの営業基盤を承継した事業を展開。2016年には同ブランドの50周年を記念し、クラウドファンディングサイト「MAKUAKE」上で“「ワールドペガサス」復活プロジェクト!”と称した企画を実施するなど2016年5月期には約1億2000万円にまで売上高を伸長させていた。

しかし、従前から収益性に乏しく、余裕のない資金運営が続いていたこともあり、業績不振から2016年秋頃には同ブランドの展開を終了したため、事業の継続は困難と判断し、2016年11月22日に事業を停止。事後処理を摺木崇夫弁護士(今井法律事務所、東京都港区芝5-20-14三田鈴木ビル3階、電話:03-3456-3781)に一任していた。

コメントを投稿

コメントを投稿

削除申請等の場合は本人確認が可能な個人情報の入力が必要です。匿名での申請は受け付けておりません。

Powered by Blogger.