東京都品川区の電動スクーター輸入・販売「レスク株式会社」に破産開始決定 蓄電池の開発・販売も

官報(6934号)によると、東京都品川区東五反田の「レスク株式会社」(代表取締役:鈴木大介)は平成28年12月26日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第5277号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成29年5月16日午前10時、破産債権の届出期間は1月30日までとなっている。また、破産管財人には須崎利泰弁護士(阿部・井窪・片山法律事務所、東京都中央区八重洲2-8-7福岡ビル9階、電話:03-3273-2600)が選任されている。なお、代表の鈴木大介も同日、破産開始決定を受けている。事件番号は平成28年(フ)第5278号。

同社は2009年に創業し、2011年1月に設立された電動二輪車およびバッテリー類の輸入・販売を事業とする会社。Renewable(再生可能でクリーンな)、Energy(エネルギーを有効活用する)、Systems(システムを提供する)、Corporation(ベンチャー企業)の頭文字を社名の由来としており、*1 イタリアでデザイン、ドイツで技術開発を行い、中国で製造を行う電動スクーター「スカルピーナ(Scarpina)」*2*3 「エコキャリー(Eco Carry)」の輸入・販売のほか、カセット型リチウムイオン電池「バッテリーキャリー(Battery Carry)」、ポータブル蓄電池、ロッカー式充電ステーションといった環境関連機器の開発・販売を事業として展開していた。電動スクーターについては当初は法人向けのエコキャリーのみを取り扱っていたが、オートイーブィジャパン(八王子市)が経営破綻した後からはスカルピーナについても取扱いを開始した経緯がある。その後、ICTとエネルギーを融合するインフラシステムを構築し、電動車両を用いた新しいe-モビリティ社会の実現を目指すことを目的に富士通と提携し、ピザ店など配達事業者向けにバイクとクラウドサービスを試験展開するなど、業容の拡大に努めていた。*4*5


*1再生可能エネルギー分野でグローバルリーダーを目指す(イノベーションズアイ、2012年9月13日)
*2マンションでも充電OK イタリアン・デザインの電動スクーター発売(朝日新聞デジタル、藤坂樹理、2009年3月24日)
*3家庭で充電できるイタリアンデザインの電動スクーターが登場(日経トレンディネット、2009年03月25日)
*4富士通とレスク、電動バイク事業で協業 クラウド活用(日本経済新聞、台北=呉詠航、東京=外山尚之、2013年10月3日)
*5富士通とレスク、ICTとエネルギーを融合させたe-モビリティ社会の実現に向けて協業を開始(富士通株式会社・レスク株式会社、2013年10月3日)

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