『EVE burst error』などが人気を博したゲーム開発会社「株式会社姫屋ソフト」に破産開始決定

官報(平成29年2月22日 号外第35号)および信用調査大手の東京商工リサーチによると、横浜市港北区大倉山の「株式会社姫屋ソフト」(代表取締役:渡邊憲博)は2月8日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成29年(フ)第617号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成29年5月19日午後1時30分、破産債権の届出期間は3月8日までとなっている。また、破産管財人には中陳道夫弁護士(中陳法律事務所、東京都千代田区平河町1-5-13平河町UTビル6階、電話:03-5211-7218)が選任されている。東京商工リサーチによると、負債総額は約1億5000万円とのこと。

同社は1991年10月に設立されたゲームソフト開発会社。主に「C's ware(シーズウェア)」のブランドでアダルトゲームを開発する会社で、故・菅野ひろゆき氏が開発を主導し、1994年に発売された『DESIRE 背徳の螺旋』や1995年に発売された『EVE burst error』がヒット。同作品はセガサターンやドリームキャストなどへの移植が行われるなど人気を博し、1998年8月期には約10億円の売上高を計上していた。

しかし、その後に発売された『地っ球の平和をま~もるためっ!!』や『EVE ZERO -ark of the matter-』などのEVEシリーズの販売が振るわなかったほか、開発費用を銀行借入に依存していたことから資金繰りが悪化し、シーズウェアブランドを2003年10月に発売された『地っ球の平和をま~もるためっ!!Vol.4』を最後に休止。その後は経営再建のため、国内で開発されたゲーム作品および関連商品を海外向けに販売する通販サイト「HimeyaShop.com」の運営や集客サイト制作サービス「集客王」の展開、Facebook向けゲーム『Diner Garden(ダイナーガーデン)』(2013年8月にサービス終了)の開発などを行っていたが近年の売上高は約2億円台にまで縮小していた。なお、関連ブランドとして存在していたアダルトゲームブランド「キャラメルBOX」については2010年1月に株式会社ホビボックスに移管されており、現在も活動している模様。

EVE burst error R
EVE burst error R
posted with amazlet at 17.02.22
El Dia (2016-04-28)
売り上げランキング: 993

コメントを投稿

コメントを投稿

削除申請等の場合は本人確認が可能な個人情報の入力が必要です。匿名での申請は受け付けておりません。

Powered by Blogger.